汽車旅モノローグ~鉄道小話

鉄道の話題・今昔話を綴るブログ。旧「黒羽君成の鉄道小話(北海道コラム)」

駅舎

昭和55-56(1980-81)年頃に撮影した札幌圏の駅(1)<手稲 - 桑園>

2018/06/10

最近、北海道の話題を提供することもなく過ごして参りましたが、それではあまりにも不謹慎であると反省しまして、学生時代に撮りだめていた写真をご覧頂くことにいたしました。

 

お出しするのは

*<手稲・美唄>間の約30年前の姿です。
*当時、未成の駅は載せていません。
*原則<昭和55-56(1980-81)年頃>の写真を御呈示する予定ですが、必要に応じて、その日付とは違う時期のもの、関連する交通機関の写真を載せる場合があります。
*ほとんどが車で廻りましたので、充分対象物に近付けていない写真があります。その時は、どうかご容赦ください。

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手稲駅 昭和55年(1980年)7月26日撮影

・軽川(がるがわ:付近を流れる2級河川)にちなんで命名されました。

明治13(1880)年11月28日、官営幌内鉄道の「フラッグステーション(客貨があるときのみ旗を振って列車にとまってもらう臨時駅)」としてオープンし(☆1)、1884年一般駅に昇格しました(☆2)。

昭和27(1952)年11月15日、アイヌ語の<テイ・ネイ(ぬかるむ所)>をもとにした「手稲」に改称されました。

当時は[単式+島式+外側線の2面3線+外側線]でしたが、昭和60年(1985年)、外側線に単式ホームが追加され3面4線となり、札幌―小樽間の快速運転の緩急結合駅となりました。

しかし、構内配線は、従来の3面4線のままでしたので、快速と各停列車間の乗換には跨線橋を使わなくてはなりませんでした。

方向別ホームになるのは平成14(2002)年現在の4代目駅舎(☆2)完成まで待たなくてはなりませんでした。

この間、昭和56(1981)年に橋上化されております。手稲区は札幌市域の中で一番新しく、合併は昭和42年でした(☆3)。

 

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<写真-1> 手稲駅、左手小樽方

 

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<写真-2> 昭和9年2代目(☆2)手稲駅駅舎
正面二重のファサードは近くの手稲山を、また駅全体が山小屋風のイメージでした。

 

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<図ー1>手稲駅構内配線変遷:太線ー上下本線

 

琴似駅 昭和55年(1980年)7月26日撮影

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<写真-3> 写真左手小樽方
赤いフォルクス・ワーゲンの先に札沼線・新琴似駅があります。

 

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<写真-4> 琴似駅。写真奥が小樽方。
<写真-3>の位置から線路沿いの道路を札幌よりに移動して撮影。

当時はまだ、<手稲・琴似>間に「稲積公園、発寒、発寒中央」の各駅はありませんでした。

 

 

桑園駅 昭和55年(1980年)7月27日撮影

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<写真-5> 桑園駅・西側から札幌方に向かって撮影。
右端の道路は、札幌駅北口に通じています。
当時、駅前がにぎわうのは隣接する競馬場で競技があるときだけでした。

 

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<写真-6> 桑園駅・東側から琴似方面を撮影

 

桑園駅 昭和58年(1983年)5月4日撮影

時代が下った、昭和58年(1983年)5月4日に撮影した地平時代の桑園駅。

琴似 - 札幌間の連続高架工事の様子をほんの一部ですがご覧ください。

 

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<写真-7> 桑園駅構内・跨線橋から札幌方面を望む

桑園は、地平時代から2面4線の配線です。向かって左側は札沼線(学園都市線)用、右側が函館線用の線別ホームです。

桑園は両線の分岐駅のため、当時から今に至るまで2面4線で、方向別ではなく線別配線です。

この写真では、高架の基礎で、函館本線上りホーム(写真で向かって一番右のホーム)がふさがれているのがわかります。

 

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<写真-8> 旧桑園駅ホームに停車中の711系小樽行き各駅停車

 

函館本線上り本線ホームがつぶれてしまったので、本来の札沼線下り本線が、急遽、函館本線との共通の「中線」に化けてしまいました。停車中の電車は711系小樽行き各駅停車です。

711系は昭和42(1967)年10月、北海道の初の電化区間、小樽・滝川間に導入された車輌で、新幹線電車を除きますと、日本で初めての交流専用車でありました。

写真は、開業時のころと同様のオリジナル塗装で、はじめの数年は急行電車としても活躍しました。

現在一次車は引退しており、残る100番台、冷改200番台も2014年度いっぱいの運用での引退が決まっております。

 

【参考】

☆1: 『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道―全線・全駅・全廃線 (1) (新潮「旅」ムック) 』今尾恵介(監修) p34 新潮社 2008年5月18日
☆2: 手稲駅:Wikipedia
☆3: 『札幌の駅 (1979年) (さっぽろ文庫〈11〉) 』:函館本線の駅々、手稲駅 p104 北海道新聞社1979年12月17日

 

(写真・図・文 / 黒羽 君成)

 

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