夜行寝台特急まりも3号のボヤ、in 1984
2018/06/10
「まりも」と申しますと、ちょっと夜行列車にお詳しい方ですと「あー、最期は寝台ディーセル車で終わった特急夜行ね」くらいはすぐお返事はいただけそうですね。
北海道を代表する「名急行・まりも」は、昭和50(1975)年以降マルス(元来「磁気的電気的自動座席予約装置」の略ですが→最近はもっぱら「旅客販売総合装置」の略として使われることが多いようです)、石勝線開通(昭和56[1981]年10月1日)の影響を受けて、「狩勝グループ」に一旦統合され、再度「まりも」にもどるといった統廃合の影響を人生?終盤にまともに受けました・・・
私は、昭和59(1984)年9-11月の3ヶ月、職場から帯広地区を手伝ってこいといわれまして・・・・・といわれましても、社会人2年目の短期応援なんて・・・ ねぇ、皆さん!!何ができるっていうんです!!!ただの使い走りです。 少し、外の世界を経験して来い、というわけです・・・
しかし、時には上級部署の札幌に戻らなくてはなりませんでしたが、通常業務終了後からの出発となりますので運が良ければ、帯広発17:40札幌着21:55の急行「狩勝 4号」(滝川廻り、☆1)に乗車できましたがこれをのがすと、1:30発の「まりも(☆2,3:石勝線経由)」まで待たねばなりませんでした。
そして、札幌の仕事が手間取ると、結局、帰路もこの列車にお世話になっていました。
帯広には午前3:00に到着しましたが、帰りが月曜未明のことが多かっただけに、眠らないように毎回帯広まで起きているのは苦痛でした。
帯広につくと職場に直行、先輩の机の上に「起してください」とはりがみをして、あいている適当な場所を探して夜明けまで寝ました。
その頃の時刻表を見ますと(☆3)、禁煙車輌に禁煙マークが付いている程度です。禁煙車輌マークすらついていない列車はどこでどう喫煙しようが自由な時代でした。
しばらくすると、線区で、全列車禁煙という約束事を作ったり ・・・函館線「小樽ー岩見沢」、東海道線「東京ー平塚」など・・・しているなーと思ったら、普通列車+全所要時間2時間未満の優等列車は全車禁煙。
さらに時代が進むと(☆4)、喫煙、禁煙車が半分ずつになり 道内では、グリーン車が全車禁煙車となり、車輌の一角に「喫煙コーナー」が設けられました。
そして現在、車輌の禁煙化は終了し、ホームなど駅設備の 禁煙化・分煙化に着手されています。
また、最近の時刻表の列車編成表(☆5)には、今度は 全車・全席禁煙ですので、以前とは正反対の意味で再び禁煙マークを付ける必要がなくなりました。
私はこのころ煙草を1日多い日で100-120本吸っておりました。
ある日の「夜行寝台特急まりも3号」乗車記
ある札幌からの帰り道。その日も悲しく「まりも3号」でした。
「まりも」は当時すでに14系14型化されておりました。
最盛期は10輌以上も連なり、A寝台、スロ54各1台ずつ連結されるなど趣味的には面白かったのですが、石勝線経由となってからは寝台車の14系化+座席車の12系化(さらに14系化)+モノクラス化+短編成化(☆6)とすっかり看板列車の座からは降りてしまっていました。
私はこの1本を吸ったら寝ましょう、と確か新得のあたりと記憶しておりましたが・・・吸い始めて数秒?・・・でしょうか?
激痛が右太ももに走りました。
たばこからすっぽり火種だけが落ちて、Gパンに穴をあけ、足にやけどをさせていました。Gパンの穴は1cmほどで縁は丸く黒こげになって、足は真っ赤でした。・・・・いつのまにか寝入ってしまったとみえます。足のやけどは4,5日で痛くなくなりました。
煙草は今でも吸っています。といっても、今日はずいぶん吸ったなーという日で7-8本。普段は5本以下です。
「街の弁護士日記」様というサイトがあって、2010-11-27の記事のブログでは日本の喫煙率は1980年代から激減しているのに肺がんの患者さんは増え続けている。
合理的説明を知りたいとあり・・・(☆7)別に自分が喫煙者だからといってこういう話を持ち出しているのではありません。
皆様には、むしろ寝たばこによる火の元にご注意いただきたく、また国鉄からJRに至る喫煙事情もご理解いただきたき・・・愛煙家が、ホームの片隅でいかに小さくなって喫煙しているか・・・話の中心がずれてきたので、もうやめます。
参考
☆1:道内時刻表、1984年8月号、JTB
☆2:まりも→「狩勝」に一旦統合: 全国時刻表、1968年10月(ヨン・サン・トオ)、JTB
☆3:狩勝→石勝線完成による経路変更のため再度「まりも」に系統分離: 道内時刻表、1981年10月号、JTB
☆4:道内時刻表、2003年8月号、交通新聞社
☆5:道内時刻表、2012年6月号、交通新聞社
☆6:「急行まりも」(ARC資料館様)
☆7:「再びタバコの話」(街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋様)
(文/黒羽 君成)