汽車旅モノローグ~鉄道小話

鉄道の話題・今昔話を綴るブログ。旧「黒羽君成の鉄道小話(北海道コラム)」

車両・列車

日帰りで札幌から北見に日帰りで出張に行ってまいりました&特急オホーツクについて思うこと

2018/06/10

私は先日職場から、北見出張を仰せつかりました。

北見で16:00-18:00に行われる会議に出席せよとの上からのお達し。折角の週休でしたが、命令違反をするわけにも参りません。

手稲の自宅から会議に出席するには、時刻表を見ますと、

往路:オホーツク3号、札幌発ー9:41→北見着ー14:19
・・・会議開始までは2時間近くあります。

復路:オホーツク8号、北見発ー18:08→札幌着ー22:38
・・・会議の終盤はチョットズルして早く抜け、やっとまにあいました。

それでも自宅に着いたのは23:30近くになっておりました。

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網走サーモンザンギ弁当(特急オホーツク車内販売)

夕食は「網走サーモンザンギ弁当、850円」 (特急オホーツク車内販売)を購入しました。

ザンギ弁当

<写真>出張帰りにお世話になった晩メシです。

(※注:「ザンギ」とは北海道では一般的に 「鳥肉の唐揚げ」のことを指します。上述の「網走サーモンザンギ弁当」のザンギは、「網走産のオホーツクサーモン」を白魚醤油に漬け込んで揚げたザンギのことです。)

 

ここまでのお話ですと、少しきつい、ご出張を御経験の方なら 「よくある話じゃないか」で終わるでしょう。

実は・・・今回のお話の本題は、ここからなのです。

 

特急オホーツクについて

現在、特急オホーツクは、一日4往復で、すべて4両編成です。内容は半室グリーン+指定席車が1輛、半室指定席+自由席車が1輛、全室指定席と全室自由席車が各1輛です。

石北本線の沿線人口を考えますと、いいとこだろーなーと思います。日によっては自由席は結構あいていますし・・・

ところが、たまたま2003年8月の時刻表を持っていまして、ガクゼンとしたのですが、当時と所要時間がかわっていないのです (編成組成・輛数もかわっていません)。

具体的に申しますと、札幌・北見間364.5kmを下り特急は最速5時間25分、表定速度67.2km/hr、4便平均では表定速度は66.8kmであります。

特に石北峠に差し掛かる上川から留辺蘂の113.3kmは、最速の下り特急で113分、4便平均表定速度は59.4km/hrでありました。

手元にある9年前の時刻表から、わかっちゃいましたけど、当時から所要時間の短縮が無いなんてあまりにもさびしいではありませんか!!

 

先頭の車輛のみ120km/hr対応のキハ183-1500番台に2009年に改善されましたが、他の3輛は110km/hr対応車ですし、おそらく、地上の信号システム、枕木間隔、バラストの厚みなどソフト、ハード面でも、スピードアップは現状では無理なのでしょう。

川島令三氏が、当時の池北線を残して高速化した方が将来展望があると御指摘されていましたが、実際そうなのかもしれません。

 

しかし、最近、駅勢人口が減って信号所に格下げになった駅がいくつかありますが(天幕、中越、奥白滝・・)、ふるさと銀河線廻りにしていたら、ますます沿線人口がへりかねないと、石北本線を通って感じるところがありました。

やはり、できるところからでいいので、少し金をかけて高速化の真似ごとくらいはすべきでは、と思いました。

 

札幌・岩見沢間の40.6kmでさえ、電車特急が23分で走り抜けるところ、オホーツクは28分掛かります。

いまどきの電車各停は、同区間内の白石・厚別、大麻・野幌、江別・豊幌、幌向・上幌向の一部などで120km/hr運転をしております。オホーツクより速く走っている箇所があるのです。

信号所、小駅の一線スルー化は順次進めていくというのはいかがでしょうか。

 

また、少し過激ですが、と申しますか、JR北海道さんは、現行車を使い潰そうとお考えのようですが、キハ183の110km/hr車を山岳線に使うのは無理だと思います。

それならせめて、上川から遠軽まで補機をつけるべきと思います。

大それた機関車を持ってくる必要はありません。DE10/11クラスで充分です。両機の高速段は85km/hrです。

後補機にすると、現在220x3+250=910PSが2160PSとなり最高速度は相変わらず110km/hrであっても、スタートダッシュで大分所要時間を短縮できるかと思います。

一部駅・信号所の順次一線スルー化の進捗、石北峠のほんの登りの短い区間だけの後押しで15分は短縮できると思いますが?

ショボイですか?少なくとも表定速度は札幌・北見間は70.5km/hr、上川・留辺蘂も69.3km/hrとチョット特急らしくなるんですけど・・・

 

文・写真/黒羽君成