汽車旅モノローグ~鉄道小話

鉄道の話題・今昔話を綴るブログ。旧「黒羽君成の鉄道小話(北海道コラム)」

鉄道雑学

【石北本線改良案 - 2/5】重軌条化の前にやっておくべきことはないか?(1)◆貨物編

2018/06/10

前回、重軌条化を最優先の改良問題とし、そのうえで、

*旅客:「特急オホーツク」をもう少しスピードアップできないものか?
*貨物:「キー」になる区間の重軌条化と書きましたが、その区間とは?

ということを、今回の中心にお話ししようと考えておりますし、その前に「各地区への根回し(読み進んでいく内にお分かり頂けるかと思います)」など、しておくべきことはないか等、挙げていきたいと思います。

以下はあくまでも、シュミレーションですし、ほぼ100%と言っていいほどのフィクション、あるいは、私の作り話・ホラ・ペテンです。

もちろん、勉強不足の点は多々あると思いますので「そんなんあらへんやろ!!」とお怒りを覚えた方、ドンドン御意見お待ちしております。

ただし、常紋の「XXネタ」だけはご容赦ください。

スポンサーリンク

石北本線改良案・貨物編

「重軌条化前にやっておきたい」と誘惑に駆られてしまうこと

□貨物
◇重量貨物と軽量貨物列車に分けます。両者の境目は800ton。
各々週1本ずつ全線にわたって走らせて・・・

重量列車:DD51と(エ)1250PSクラスのディーゼル機とpush-pull運転。
→(エ)(2200+1250)x0.7=(周)2415PS
ただし、上川・留辺蘂間113kmはDD51重連総括制御と1250PSクラス機のpush-pull運転。
→改良案1/5から(周)2809PS+1250x0.7=3684PS

軽量貨物列車:1250PSクラス機x2のpush-pull運転
→(エ)1250x2x0.7=(周)1750PS
<貨物蒸機最強のD52の動輪周出力が単機で1660PSと記録されております>
ただし、上川・留辺蘂間約113kmは、DD51と1250PSクラス機のpush-pull運転。
(エ)(2200+1250)x0.7=2415PS

ここで、重量と軽量の線引きを800tonにした根拠は何もありません。

しかし、「新型旅客動車」のスペック表などみると、「発進時の加速度は定員の200%乗車まで一定」とかいてあるのをよくご覧になりますでしょ?

実際は車体重量がありますので、乗客が倍になったからといって、車輛の換算重量が倍にならないのですが、1250PSクラス機の多くは最高設計速度85km/hrであることや、石北本線の25‰線区内では800ton重量は(勾配自体に働く下向きの摩擦係数を無視しても)平坦線を走る時より、2.5%増加したのと同じ効果(820tonを牽引していることと同じ仕事量です:800x1.025=820)がありますので、牽引力に余裕があった方がいいと考えました。

え?じゃ~単機で充分でないかって?え~まぁ~、しかし、曲線部の摩擦抵抗とかもありますし・・・と、付焼刃的言い逃れは増えていくのでありました・・・

 

ところで、文中1250PSクラス機(DE10/11/15)を比較的多用してきましたが、動輪数のせいと思いますが、引張力は19500kgとDD51の16800kgを上回っているのは、蒸気機関車のCとD級の比較を見ているようで、小型機でも力持ちとは面白いと思いました。

大変!!「旅客」行きましょう。(結局単機牽引の件はウヤムヤ・・・)

え?もー紙面ないんですか?

 

では次回予告ということで・・・

*国鉄ーJR型ディーゼルエンジンには「DMF」とか「DML」などと始めにアルファベット3文字がつきます。

分社独立後、特に外資系エンジンなどには使わなくなりましたが。

始めの2文字「DM」はdiesel motorのことで、3文字目は、アルファベットの順番がエンジンのシリンダ数になります。

「F」「L」はそれぞれ、アルファベットの6番目と12番目なので6気筒エンジン、12気筒エンジンとなります。

次回からたくさん出てきます。
宜しくお願いいたします。

*また、冒頭で述べた、「各地区への根回し」の実際も進めていきましょう。

 

『【石北本線改良案 - 2/5】重軌条化の前にやっておくべきことはないか?(1)◆貨物編』 終了

『【石北本線改良案 - 3/5】重軌条化の前にやっておくべきことはないか?(2)◆旅客編1』 へつづく

 

文/黒羽君成